しいたけ
shiitake
産地背景(歴史、地形)
鳥取県の原木乾しいたけの品質は高く、「全農乾椎茸品評会」において団体優勝に輝いたことや個人で入賞するなど、本県には高い技術力を持った生産者がいます。さらに、本県には日本で唯一のきのこの学術研究機関である一般財団法人日本きのこセンター菌蕈研究所があります。昭和33年に設立され、中山間地の農林業をの振興、きのこ産業の発展をサポートしています。
また、原木しいたけ栽培は森林資源を循環利用できる環境保全型の栽培方法であり、肥料や農薬などの化学薬品を使用していません。原木栽培は自然条件に左右され、ほとんどの作業が人力であるなど大変な栽培方法です。しかし、菌床栽培と比較して原木栽培は時間も手間もかかりますが、椎茸の味・歯ごたえ・香りは別格となるため、原木栽培にこだわって生産しています。
品種
菌興115号
菌興324号
菌興240号 など
数字が小さいほど低温で発生
規模、面積
H30 鳥取県
生産者数 354戸(内327戸が原木栽培)
H30 鳥取県
生産量 乾しいたけ 22.5t(内21tが原木栽培)
生しいたけ 234.5t(内35.1tが原木栽培)
特徴
旬は11月~2月
しいたけには旨み成分であるグアニル酸が含まれており、昆布の旨み成分であるグルタミン酸と混ざると数十倍に旨みが強くなることが知られています。さらに、コレステロール値や血圧を下げる効果や血液をサラサラにするなどの効果が報告されています。
しいたけの中でも菌興115号という品種は肉厚・大型になるといった特徴があります。鳥取県ではこの品種を用いて原木栽培されたしいたけを総称して「とっとり115」といい、その中で規格を満たした生しいたけを「鳥取茸王」としてブランド化しています。中にはカサの部分が8cm以上、厚さが3cm以上になるものもあります。また、梨のようにひとつひとつに袋をかけるなど、時間と手間をかけて大切に育てられています。